【GPTs/Copilot Studio】発展を人々の手にゆだねられるAI開発
- 2024.02.27
- AI
2023年11月15日に発表されたMicrosoft ignite にて、Copilot Studioが発表されました。
これはローコードで AI 開発ができるというもので、GPTsとGPTstoreの展開と大きな時間差なく発表されました。
先のGPTsとともに、AI開発は個人のカスタムチューニングへと階段を上りました。その中で覇権を握るのはどこか。その要因は何なのか。Copilot Studioが仕掛ける戦略を見ていきます。
Copilot Studio
もともとCopilotはMicrosoft365のソフトの1つで、ワードやエクセルといったMicrosoftのアプリのAIアシスタント的な存在でした。そのCopilotを個人でカスタマイズできるようにするのがCopilot Studioです。
Copilot Studio は、GitHub Copilot という AI アシスタントをベースにしており、自然言語でのプロンプトに応じて、コードやコンテンツを生成したり、編集したり、最適化したりすることができます。
Copilot Studio は、Visual Studio や Visual Studio Code などの人気の開発環境と連携して動作し、チャットインターフェースから直接コード変更が可能になる新機能も追加されました。また、Web API やデータベース、UI などのさまざまな分野の開発に対応しており、生成 AI を最大限に活用する方法を学ぶことができます。
Copilot Studio は、開発者の生産性を向上させるだけでなく、創造性やコラボレーションも促進するという点で、ローコードで AI 開発ができるという点で、すごいと言えるでしょう。
ローコードで のAI 開発
ローコードで AI 開発ができるとは、プログラミング言語をほとんど使わずに、AI の機能やアルゴリズムを組み込んだアプリケーションやシステムを作ることです。
ローコード開発ツールは、GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)で直感的に操作できるエディタや、あらかじめ用意された部品やテンプレートを利用できるので、プログラマーでなくとも AI 開発に挑戦できます。
ローコード開発ツールの例としては、Cognigyや[Microsoft Power Apps]などがあります。これらのツールは、Web API やデータベース、UI などのさまざまな分野の開発に対応しており、生成 AI を最大限に活用する方法を学ぶことができます。
ローコード開発は、開発にかかるコストや時間を削減し、セキュリティ面や拡張性にも優れているというメリットがあります。また、ビジネス側のニーズに応える柔軟な開発が可能になります。
GPTsとCopilot Studio
細かな違いはあれど、GPTsもCopilot Studioも、これまでの開発チームでのAI開発から、ユーザーのカスタマイズでのAI開発を進めるための機能です。
Microsoftはoffice製品とはじめ、Windowsを代表するように、自社でのプラットフォームがすでにあり、今後のAI開発はこれらとの親和性が最大のウリとなるでしょう。
GPTsはMicrofostとは違い既製品に縛られることがありません。よりユーザーの希望に沿った開発ができます。
これからのAI開発の覇権を決めるのは何なのでしょうか。よい多くの人が触りやすいようなUI?価格?他の機能との相性?
企業の戦略ともかかわってくるAI開発となりそうです。
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